PayPayカードゴールドの損益分岐点を徹底解説!メリット・デメリットも紹介

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2025年5月14日
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PR ※本記事はプロモーションを含みます。
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クレジットカード選びにおいて、年会費と得られる特典のバランスを見極めることはとても重要です。特にPayPayカードの中でも上位グレードとなるPayPayカードゴールドは、年会費がかかる代わりに充実したゴールドカードならではの特典が用意されています。

しかし、PayPayカードゴールドの年会費11,000円(税込)の損益分岐点を超えるリターンが得られるかどうかは、使い方次第で大きく変わるということをご存知でしょうか。

お役立ちコラム編集部

PayPayカードゴールドの損益分岐点を十分に把握することで、自分にとって本当にお得なカードかどうかを判断する手がかりになります。

この記事では、注目すべきPayPayカードゴールドの損益分岐点を詳しく解説し、PayPayカードゴールドの下位ランクである「PayPayカード(一般)」との損益分岐点も比較解説していきます。また、PayPayカードゴールドのメリットやデメリットにも触れながら、どんな人に「PayPayカードゴールド」が向いているのかを紹介します。

重要な損益分岐点に着目し、PayPayカードゴールドへの切り替えを検討している方はもちろん、これから申し込みを考えている方も、ぜひPayPayカードゴールドの損益分岐点の紹介記事を参考にしてください。

PayPayカードゴールドの損益分岐点

「PayPayカードゴールド」は年会費11,000円(税込)というコストがかかるゴールドランクのクレジットカードです。対して、「PayPayカード」は年会費無料で利用できるため、どちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。「PayPayカードゴールド」の魅力はポイント還元率のアップや特典の充実ですが、それらを最大限に活かせるかどうかは利用状況次第です。そこで重要になるのが、「損益分岐点」という考え方です。

PayPayカードゴールドの損益分岐点!損益分岐点のポイント

税理士_依頼_おすすめのポイント

損益分岐点とは、支出に見合ったリターンを得られるかを判断する基準であり、PayPayカードゴールドを持つかどうかを決める大きなヒントになります。

PayPayカードゴールド

出典:PayPayカード ゴールド

PayPayカードゴールドの基本情報
  • 年会費:11,000円(税込)
  • 還元率:200円(税込)につき1.5%
  • 還元率アップ条件:PayPayステップ達成で最大2%

お役立ちコラム編集部

PayPayカードゴールドは、PayPayステップの条件をクリアすることで、Yahoo!ショッピング、LOHACOでの利用で最大7%ポイント還元が受けられるメリットがあります。

  • ETCカード:年会費無料
  • デザイン:ナンバーレス仕様
  • 国際ブランド:Visa、MasterCard、JCB
  • 空港ラウンジ:年2回まで無料で利用可能
  • 海外旅行保険:最大1億円の補償
  • 国内旅行保険:最大5,000万円の補償
  • ショッピングガード保険:最高で300万円の補償
    ※PayPayカード ゴールドで購入した商品が、火災・盗難・破損等の損害を受けた場合が対象

PayPayカードゴールドの損益分岐点である、PayPayカードゴールドの年会費11,000円のポイント還元が受けられるなら、PayPayカードゴールドに切り替える価値があるといえます。

PayPayカードゴールドで通常利用時の損益分岐点

「PayPayカードゴールド」の通常のポイント還元率は1.5%で、「PayPayクレジット」を利用したPayPay支払いも含め、すべての買い物に対して適用されます。これは、「PayPayカード」一般ランクの1.0%よりも0.5%高い還元率です。

さらに、PayPayステップという条件をクリアすれば、「PayPayカードゴールド」は2.0%、「PayPayカード一般カード」は1.5%の還元率となります。

参照:PayPayステップ

お役立ちコラム編集部

PayPayカードゴールド、PayPayカードどちらの場合でも、還元率の差は0.5%で固定されており、この差が「損益分岐点」を左右します。

では、実際にPayPayカードゴールドとPayPayカード一般カードの年間利用額に応じてどれくらいのポイント差が出るのかを見ていきましょう。

ポイント還元率比較表

支払い方法 PayPayカードゴールド PayPayカード
通常時の還元率 1.5% 1.0%
PayPayステップ達成時 2.0% 1.5%

この0.5%の差が、年間利用額によってどの程度のポイント差を生むかを計算した結果が以下の通りです。

PayPayカードのポイント還元率の詳細については、以下の記事でも解説しています。PayPayカードのポイント還元率について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。

年間利用額とポイント差の比較表

年間利用額 ポイント差(0.5%分)
50万円 2,500ポイント
100万円 5,000ポイント
200万円 10,000ポイント
220万円 11,000ポイント
250万円 12,500ポイント

お役立ちコラム編集部

この表から、「PayPayカードゴールド」の年会費11,000円を上回るポイント還元を受け取れる損益分岐点は、年間220万円以上の支払いが必要であることがわかります。

これが、通常の支払いにおける「PayPayカードゴールド」の損益分岐点です。月額に換算すると、約183,333円となり、日常の生活費や公共料金、サブスクリプション、ネットショッピングなどをすべて「PayPayカードゴールド」に集約できる方であれば、達成できない金額ではありません。

ただし、220万円という損益分岐点はハードルが高いと感じる方もいるでしょう。「PayPayカードゴールド」に切り替える前には、自分の年間カード利用額を一度見直してみることをおすすめします。

PayPayカードゴールドは年間220万円が損益分岐点

PayPayカードゴールドの損益分岐点は、通常の支払いにおいて年間220万円が基準となります。これを超える支払いをカードに集約できる場合は、PayPayカードゴールドを持つことで損益分岐点を超えるポイント還元が期待できるでしょう。

お役立ちコラム編集部

一方、220万円に届かない利用者であれば、無料の「PayPayカード」の方が無駄な出費を抑えられる選択肢となります。

月額180,000円以上のカード利用がある方は、分散されている支払いをPayPayカードゴールドに集約しできるかどうかが「PayPayカードゴールドの損益分岐点」のカギです。

PayPayカードゴールドでYahoo!ショッピング・LOHACO利用時の損益分岐点

PayPayカードゴールドは、Yahoo!ショッピングやLOHACOといった特定のネットサービスで、通常のPayPayカードよりも高い還元率を誇ります。特にYahoo!ショッピングやLOHACOをよく利用するユーザーにとって、このポイント還元の差は年間で見ると大きな差となり、PayPayカードゴールドの損益分岐点にも大きな影響を与えます。

PayPayカードゴールドを使った場合、Yahoo!ショッピング・LOHACOの還元率は7.0%となります。一方、PayPayカードを使った場合の還元率は5.0%です。これはLYPプレミアムというサービスが関係しています。

参照:LYPプレミアム

PayPayカードゴールドの損益分岐点!PayPayカードのLYPプレミアムで気をつけておきたい注意点

税理士_依頼_おすすめの注意点

PayPayカードゴールドにはこのLYPプレミアムが無料で付帯するのに対し、PayPayカードには自動付帯せず、加入するには別途月額料金508円が発生します。

したがって、LYPプレミアムに未加入の前提で損益分岐点を算出すると、ポイント還元率の差は2.0%です。以下の表は、年間利用金額に応じたポイント差を示したものです。

年間利用額 獲得ポイントの差分
10万円 2,000pt
25万円 5,000pt
50万円 10,000pt
55万円 11,000pt
60万円 12,000pt

お役立ちコラム編集部

PayPayカードゴールドの年会費は11,000円(税込)であるため、年間55万円以上Yahoo!ショッピングやLOHACOで利用する場合に損益分岐点を超えます。

つまり、年間55万円以上使えば、損益分岐点を超えるポイント還元を受けられることになります。月額換算では約45,833円が損益分岐点です。これらYahoo!ショッピング・LOHACOのサービスを頻繁に利用する人にとって達成しやすい損益分岐点ではないでしょうか。

PayPayカードゴールドでソフトバンク系サービス利用時の損益分岐点

PayPayカードゴールドは、ソフトバンクやワイモバイルの通信料、ソフトバンク光やソフトバンクでんきといったインフラ系サービスでも、通常のPayPayカードと比べて高い還元率を誇ります。このソフトバンク系サービスもPayPayカードゴールドの損益分岐点を大きく左右する要素です。これらのサービスに毎月支出があるユーザーにとって、PayPayカードゴールドの還元差は無視できません。

以下は各サービスの還元率の比較です。

支払い対象 PayPayカードゴールド PayPayカード 差分
ソフトバンクスマホの通信料 10.0% 1.5% 8.5%
ワイモバイルスマホの通信料 10.0% 1.0% 9.0%
ソフトバンク光/Air(通信料合算) 10.0% 1.0% 9.0%
ソフトバンクでんき(通信料合算) 3.0% 1.0% 2.0%

ソフトバンクスマホ通信料のみの損益分岐点

ソフトバンクスマホの通信料のみでPayPayカードゴールドの損益分岐点を見てみると、差分は8.5%です。

このポイント還元率の差分でPayPayカードゴールドの年会費11,000円(損益分岐点)を超えるには以下の利用が必要です。

年間利用額 獲得ポイントの差分
1万円 850pt
5万円 4,250pt
10万円 8,500pt
13万円 11,050pt
15万円 12,750pt

つまり、年間13万円(月10,833円)の通信料支払いでPayPayカードゴールドの損益分岐点を超えます。

お役立ちコラム編集部

対象はあくまで「ソフトバンクスマホの通信料」のみであり、端末代などは含まれない点には注意が必要です。

通信料だけでこれだけの支出がある人は限られるため、ソフトバンクスマホだけでPayPayカードゴールドの損益分岐点を超えられるとは言い難いかもしれません。

ソフトバンク光/Airと合算した損益分岐点

次に、ソフトバンク光/Airと合算した損益分岐点を紹介します。ソフトバンクスマホとソフトバンク光/Airを合算請求しているケースで、ソフトバンク光/Airの月額を4,500円(年額54,000円)と仮定すると、以下のようにPayPayカードゴールドの損益分岐点は下がります。

計算式:スマホ通信料×8.5% + ソフトバンク光/Air×9.0%

スマホ通信料の年間利用額 獲得ポイントの差分
1万円 5,710pt
5万円 9,110pt
7万円 10,810pt
7.3万円 11,065pt
8万円 11,660pt

この場合、スマホ通信料の年間利用額が7.3万円(月額6,083円)で損益分岐点を超えることができます。

PayPayカードゴールドの損益分岐点に関連する記事:PayPayカード ゴールドのメリットは?損益分岐点や一般カードとの比較、切り替えができるかなど徹底調査

ソフトバンク光やAirとの併用によって、PayPayカードゴールドの損益分岐点が大幅に下がるため、より多くの方がPayPayカードゴールドの損益分岐点を達成しやすくなると言えるでしょう。

ワイモバイルの通信料のみの損益分岐点

ワイモバイルユーザーがPayPayカードゴールドを使う場合、獲得ポイントの差分は9.0%です。こちらもPayPayカードゴールドの損益分岐点を計算してみましょう。

年間利用額 獲得ポイントの差分
10万円 9,000pt
12万円 10,800pt
15万円 13,500pt
20万円 18,000pt
25万円 22,500pt

PayPayカードゴールドの損益分岐点を超えるには、年間12万円(月額10,000円)の通信料をワイモバイルに支払う必要があります。

お役立ちコラム編集部

ワイモバイル通信料「年間12万円」でPayPayカードゴールドの損益分岐点を超えることができるため、標準的なスマホ料金を支払っている方であれば十分に現実的です。

したがって、ワイモバイルを継続利用している方にとっては、PayPayカードゴールドの損益分岐点である年会費11,000円(税込)を通信料のみで回収できる可能性が高いと言えるでしょう。

以上、PayPayカードゴールドの損益分岐点は、利用するサービスによって大きく異なります。日常の支払いだけで年会費を回収するには年間220万円(月額183,333円)の利用が必要です。一方、Yahoo!ショッピング・LOHACOを活用する場合は年55万円(月額45,833円)で損益分岐点を超えることが可能であり、ネットショッピングをよく利用する方にはPayPayカードゴールドの損益分岐点を達成しやすいおすすめの環境といえます。

さらに、ソフトバンクスマホの通信料に加えて、ソフトバンク光やAirといったサービスを併用することで、損益分岐点は年7.3万円(月額6,083円)まで下がります。

お役立ちコラム編集部

これは比較的現実的な損益分岐点であり、ソフトバンクユーザーにはPayPayカードゴールドが特に向いているといえます。

さらに、ワイモバイル単独のユーザーでも年間12万円(月額10,000円)の通信料を払っている方であれば、PayPayカードゴールドの損益分岐点を超え、年会費をカバーすることも可能です。どの程度これらのサービスを利用しているかを見極め、PayPayカードゴールドの損益分岐点を意識しながらカードの選択をすることが大切です。

次の章では、PayPayカードゴールドとPayPayカードの損益分岐点の違いをより詳しく比較解説していきます。

PayPayカードゴールドとPayPayカードの損益分岐点の比較

キャッシュレス決済の広がりにともない、ポイント還元に注目してクレジットカードを選ぶ人が増えています。その中でも人気の高いPayPayカードシリーズには、「PayPayカード」と「PayPayカードゴールド」の2種類があります。

お役立ちコラム編集部

「PayPayカード」と「PayPayカードゴールド」どちらもキャッシュレス決済「PayPay残高」との相性が良く、日常使いに適していますが、年会費や還元率の違いが損益分岐点に大きく影響するため、自分のライフスタイルにフィットするPayPayカードを選ぶことが重要です。

この章では、「PayPayカードゴールド」と通常の「PayPayカード」の損益分岐点に注目し、どちらがあなたにとって最適な選択になるのか損益分岐点を徹底比較していきます。PayPayカードゴールドとPayPayカード一般カードの損益分岐点を把握することが、自分に適したカード選びのカギとなるでしょう。

PayPayカードの損益分岐点

まず、PayPayカードの損益分岐点から見ていきましょう。

PayPayカード

出典:クレジットカードなら、PayPayカード

PayPayカードの基本情報
カード名 PayPayカード
年会費 無料
ポイント還元率 200円(税込)ごとに1%のPayPayポイント
還元率アップ条件 PayPayステップ達成で最大1.5%
ETCカード 年会費550円(税込)
家族カード 年会費無料で最大10枚まで発行可能
発行スピード 最短7分で即日発行可能
デザイン ナンバーレスでセキュリティ性が高い
国際ブランド Visa、MasterCard、JCB

PayPayカードゴールドの損益分岐点!PayPayカードで気をつけておきたい注意点

税理士_依頼_おすすめの注意点

PayPayカードの一般カードには、国内外旅行傷害保険など付帯保険がない点には注意が必要です。

PayPayカードは年会費が永年無料で、通常のポイント還元率は1.0%です。シンプルで分かりやすい設計が魅力で、PayPay残高へのチャージには対応していませんが、PayPayでの支払いに紐付けることで効率的にポイントを貯めることが可能です。

PayPayカードは使えば使うほどポイントが貯まり、コストの負担がゼロで済むため、還元率に納得できる方にとっては非常に扱いやすいカードです。

お役立ちコラム編集部

PayPayカードの一般カードは年会費がかからないため、そもそも損益分岐点という概念がありません。

しかし、PayPayカードのポイント還元率はあくまで1.0%。高還元率を求める人にとっては、少し物足りなく感じる場面もあります。その分、年会費無料という手軽さが魅力で、あまりクレジットカードの利用額が多くない人や、ポイント還元に対してコストをかけたくない人に適しています。

PayPayカードゴールドの損益分岐点

つづいて、PayPayカードゴールドの損益分岐点を改めて見ていきましょう。

PayPayカードゴールドの損益分岐点に関連する記事:PayPayカード ゴールドとPayPayカードは何が違う?比較ポイントと選び方を紹介

PayPayカードゴールド

出典:PayPayカード ゴールド

PayPayカードゴールドの基本情報
  • 年会費:11,000円(税込)
  • 還元率:200円(税込)につき1.5%
  • 還元率アップ条件:PayPayステップ達成で最大2%
    ※Yahoo!ショッピング、LOHACOでの利用で最大7%ポイント付与
  • ETCカード:年会費無料
  • デザイン:ナンバーレスでセキュリティ性が高い
  • 国際ブランド:Visa、MasterCard、JCB
  • 空港ラウンジ:年2回まで無料で利用可能
  • 海外旅行保険:最大1億円の補償
  • 国内旅行保険:最大5,000万円の補償
  • ショッピングガード保険:最高で300万円の補償

PayPayカードゴールドの損益分岐点!「ショッピングガード保険」のここがポイント!

税理士_依頼_おすすめのポイント

「ショッピングガード保険」の補償対象は、PayPayカードゴールドで購入した商品が、火災・盗難・破損等の損害を受けた場合が対象です。

一方で、PayPayカードゴールドは年会費が11,000円(税込)かかりますが、通常のポイント還元率が1.5%とPayPayカードの一般カードと比べて高めに設定されています。この高いポイント還元率の差を考慮して、どの程度の利用で年会費を上回るか、つまり損益分岐点を探ることが重要になります。

まず、通常のポイント還元のみで損益分岐点を計算すると、PayPayカードゴールドの還元率が1.5%、PayPayカードが1.0%であり、その差は0.5%です。0.5%の差で年会費11,000円を上回るには、以下のような計算になります。

【損益分岐点計算式】

通常のポイント還元率の損益分岐点を計算すると以下のようになります。

11,000円 ÷ 0.005(0.5%) = 2,200,000円

つまり、年間で220万円以上カードを利用することで、ようやくPayPayカードゴールドの損益分岐点である年会費11,000円(税込)を超えるポイント還元が得られることになります。これが、通常の還元率ベースで考えたPayPayカードゴールドの損益分岐点です。

この220万円という金額は、月額換算で約18万3,000円となるため、かなりの高額決済を日常的に行っている方でないと、単純な還元率だけでは年会費をカバーするのは難しいといえます。

ただし、PayPayカードゴールドには損益分岐点を大きく左右するポイントプ還元率の高い特定の優待があります。たとえば以下のようなケースです。

  • Yahoo!ショッピングやLOHACOで最大7.0%還元
  • ソフトバンクスマホの通信料支払いで最大10.0%還元
  • ソフトバンク光やソフトバンクでんきの支払いで高還元率

これらのサービスを活用することで、PayPayカードゴールドの損益分岐点を大幅に下げることができます。

PayPayカードの損益分岐点を達成しやすい人

PayPayカードは年会費無料で、還元率が1.0%というシンプルな設計です。

お役立ちコラム編集部

PayPayカードは年会費無料で損益分岐点が存在しないため、クレジットカードの利用額が少ない人でも確実に得をする構造になっています。

次のような人はPayPayカードを選ぶメリットが大きいです。

  • ポイントよりも年会費無料の安心感を重視する人
  • クレジットカードの年間利用額が220万円に満たない人
  • 特定のソフトバンク関連サービスやYahoo!ショッピングをほとんど利用しない人
  • キャッシュレス初心者やサブカードとして利用したい人

PayPayカードの損益分岐点はゼロに等しいため、少額決済でも損することがありません。逆にいえば、高還元を狙っても上限があるため、他に多くの特典を求める人には向かない側面もあります。

PayPayカードゴールドの損益分岐点を達成しやすい人

PayPayカードゴールドの損益分岐点は通常利用で220万円ですが、特典を活用すればこの損益分岐点を引き下げることができます。実際、以下のようなユーザーであれば、PayPayカードゴールドの損益分岐点を超える価値を受け取るのが現実的です。

  • Yahoo!ショッピングやLOHACOで年間55万円以上使う人(還元率差2.0%)
  • ソフトバンクスマホ+ソフトバンク光を利用し、通信料合算で年額7.3万円以上の人
  • 家族全体で高額決済が見込める人

お役立ちコラム編集部

PayPayカードゴールドは家族カードの年会費は無料のため、家族全員でPayPayカードゴールドの損益分岐点を目指しやすいクレジットカードと言えます。

  • PayPayポイントを最大限活用したいヘビーユーザー

たとえば、ソフトバンクスマホの通信料が月1万円で、さらにソフトバンク光の通信料が月5,000円の場合、年間で18万円です。これに対する還元率を考慮すると、PayPayカードゴールドの損益分岐点を十分に下回る支出でも元が取れます。

お役立ちコラム編集部

また、PayPayカードゴールドにはLYPプレミアムの無料特典があり、これによりYahoo!ショッピング等での還元率が高くなるため、オンラインショッピングとの相性も抜群です。

以上、PayPayカードゴールドの損益分岐点とPayPayカードの一般カードの損益分岐点の違いを比較解説しました。PayPayカードゴールドとPayPayカードは、それぞれ損益分岐点が異なる設計となっています。年会費無料で1.0%還元のPayPayカードは、損益分岐点という概念がなく、少額利用でも確実に得があるカードです。

一方、PayPayカードゴールドは年会費11,000円がかかるものの、通常還元率が1.5%に設定されており、さらにYahoo!ショッピングやソフトバンク関連サービスの利用で高還元を実現できます。これにより、損益分岐点は使い方によって大きく下がり、年間220万円以下の支出でも十分に年会費以上のメリットを得ることが可能です。

自分の支出傾向や利用サービスに応じて、どちらのカードの損益分岐点を達成しやすいかを考えることが、賢いカード選びのポイントといえるでしょう。家計管理や日々の支払いを通じて、PayPayカードシリーズを最大限に活用していくことが、今後のキャッシュレスライフをさらに充実させるカギとなります。

次の章では、PayPayカードゴールドのメリットについて詳しく解説していきたいと思います。

PayPayカードゴールドのメリット

PayPayカードゴールドは、年会費11,000円がかかるものの、それに見合ったポイント還元や特典が充実している点で注目されています。

お役立ちコラム編集部

日常の買い物はもちろん、携帯料金やネットショッピング、旅行や保険に至るまで幅広いシーンでその強みを発揮し、他のゴールドカードと比較しても遜色ない価値を提供しています。

この章では、PayPayカードゴールドの具体的なメリットについて項目ごとに詳しく紹介し、どのような人にとってお得な選択肢となるのかを考察していきます。特に、ポイント還元の面ではPayPayカードと比較しても有利な点が多く、損益分岐点を超えた活用をすれば年会費以上のリターンを得られる可能性があります。

PayPayカードゴールドのメリット1.
ソフトバンクやワイモバイルの利用で最大10.00%還元

PayPayカードゴールドのメリット1つ目は、ソフトバンクやワイモバイルの利用での高還元です。PayPayカードゴールドを使ってソフトバンクやワイモバイルの携帯料金を支払うと、最大10.00%という高いポイント還元を受けられます。

お役立ちコラム編集部

このPayPayカードゴールドの還元率は、他のゴールドカードと比較しても圧倒的な高さを誇り、スマホ代を毎月支払っている人にとっては非常に大きなメリットです。

たとえば、月に11,000円の携帯料金を支払うと、年間で13,200ポイント(1,100円ごとに110ポイント還元)を獲得できる計算になります。これは年会費を実質的にカバーする水準であり、PayPayカードゴールドの損益分岐点を下げる大きな要因となります。

また、2025年2月からはワイモバイルのユーザーにも同様の10.00%還元が適用されるようになっており、対象ユーザーのメリットはさらに拡大しています。

PayPayカードゴールドのメリット2.
通常ポイント還元率が1.50%

PayPayカードゴールドのメリット2つ目は、通常ポイント還元率です。PayPayカードゴールドは、通常の買い物に対するポイント還元率が1.50%と高く設定されています。PayPayカードの1.00%と比較しても0.50%の差があり、日常的に利用することで自然とポイントが貯まりやすく、PayPayカードゴールドに支払いを集約することで損益分岐点も達成しやすい設計となっています。

PayPayカードゴールドの損益分岐点に関連する記事:PayPayカードのメリットは?ポイント還元率や入会特典も紹介

この高還元率は、コンビニやスーパー、ドラッグストアなどでも適用され、特別な条件なく還元を受けられる点がPayPayカードゴールドの魅力です。特に、支出の多い家庭や生活費の決済にカードを活用している人にとっては、損益分岐点を超えるペースでポイントが貯まっていくでしょう。

PayPayカードゴールドのメリット3.
Yahoo!ショッピング・LOHACOで最大7.00%還元

PayPayカードゴールドのメリット3つ目は、Yahoo!ショッピング・LOHACOで最大7.00%のポイント還元です。ネットショッピングをよく利用する人にとって年会費11,000円の損益分岐点を達成しやすく、PayPayカードゴールドは有力な選択肢となります。

お役立ちコラム編集部

Yahoo!ショッピングやLOHACOでPayPayカードゴールドを使うと、最大で7.00%のポイント還元を受けられます。

この還元率を実現するためには、Yahoo! JAPAN IDとLINEアカウントの連携が必要となりますが、比較的簡単な手続きで大幅なポイント獲得が可能です。ネットショッピングを頻繁に行うユーザーは、このポイント還元を活用することで損益分岐点を簡単にクリアできます。

ただし、2025年2月1日以降、追加で付与されるポイントがPayPayポイント(期間限定)となっている点には注意が必要です。有効期限や利用可能な店舗の制限がありますが、Yahoo!ショッピングやLOHACOを中心に活用すれば大きなデメリットにはなりません。

参照:LYPプレミアム会員 PayPayポイントの内容変更

PayPayカードゴールドのメリット4.
有効期限なしのPayPayポイントで運用も可能

PayPayカードゴールドのメリット4つ目は、有効期限なしのPayPayポイントです。PayPayカードゴールドで貯まったPayPayポイントには有効期限がありません。これは、他の多くのゴールドカードと比較しても利便性の高い仕様であり、ポイントを急いで使う必要がなく、自分のペースで活用できます。

お役立ちコラム編集部

また、PayPayポイントはポイント運用にも対応しており、1ポイントから手軽に投資体験を始めることが可能です。

参照:PayPayポイント運用|PayPayカードゴールド

口座開設や複雑な手続きは不要で、初心者でも安心して運用にチャレンジできます。

さらに、PayPayカードゴールドで貯めたPayPayポイントは、PayPay加盟店での支払いにもそのまま使えるため、Amazon、セブン-イレブン、ファミリーマートなど幅広いシーンで活用でき、使い道に困ることがありません。

PayPayカードゴールドのメリット5.
旅行や買い物をサポートする充実した保険

PayPayカードゴールドのメリット5つ目は、旅行や買い物をサポートする充実した付帯保険です。PayPayカードゴールドには、海外・国内旅行保険に加えてショッピング保険も付帯しています。特に海外旅行保険は自動付帯であり、最大補償額は1億円と高額です。

国内旅行保険の補償内容(利用付帯)
  1. 死亡・後遺障害保険金額:5,000万円
  2. 入院保険金日額※:5,000円
  3. 通院保険金日額※:2,000円 

事故日から起算して8日目以降も入院・通院している場合

海外旅行保険の補償内容(自動付帯)
補償内容 金額
死亡・後遺障害(傷害) 1億円
傷害治療費用 200万円
疾病治療費用 200万円
賠償責任 5,000万円
携行品損害 30万円(免責金額3,000円)
救援者費用 200万円

参照:国内・海外旅行保険、ショッピングガード保険|PayPayカード

国内旅行保険は利用付帯ですが、補償内容はしっかりしており、入院・通院時の保険金が設定されている点もポイントです。また、購入した商品に万が一のことがあった場合に備えるショッピングガード保険も、年間300万円まで補償される手厚さがあります。

ショッピングカード保険
  • 補償内容
    PayPayカード ゴールドの決済で購入した商品が、火災・盗難・破損等の損害にあった場合、購入日より90日間補償
  • 補償金額:300万円(年間支払限度額)
  • 利用条件:PayPayカード ゴールドの決済で購入し、かつ1点の購入価格が1万円以上の商品が対象

お役立ちコラム編集部

PayPayカードの一般カードには、これら付帯保険がない点には注意が必要です。

これらの保険は、PayPayカードゴールドの本会員だけでなく家族会員にも適用されるため、家族での旅行や日常の買い物にも安心して使えるのが特徴です。

これだけでも、PayPayカードゴールドの年会費(損益分岐点)を超える大きなメリットがPayPayカードゴールドにあると言えるでしょう。

PayPayカードゴールドのメリット6.
追加カードや空港ラウンジサービスも無料

PayPayカードゴールドのメリット6つ目は、追加カードと空港ラウンジ特典です。PayPayカードゴールドでは、ETCカードや家族カードを追加費用なしで発行できます。ETCカードは最大5枚、家族カードは最大3枚まで発行可能で、それぞれ年会費はかかりません。これらも追加カードの年会費がかかる他のクレジットカードと比べると損益分岐点を下げる要素となっています。

お役立ちコラム編集部

また、国内の主要空港やハワイの空港ラウンジを無料で利用できる特典も付いており、出張や旅行で飛行機を利用する機会が多い人にとっては大きなメリットです。

参照:空港ラウンジサービス – PayPayカード

ラウンジサービスは家族カードでも利用可能な点も見逃せません。

PayPayカードゴールドのメリット7.
クレカ積立にも対応し、0.70%の還元率

PayPayカードゴールドのメリット7つ目は、ポイント還元率の仕組みです。PayPay証券でのクレカ積立にも対応しており、還元率は0.70%と比較的高めに設定されています。

お役立ちコラム編集部

長期的な資産形成を目指す人にとっては、日常の支払いと同様に積立でもポイントが貯まるのは嬉しいポイントです。

参照:クレジットつみたて(クレカ積立)|PayPayカードゴールドの資産運用

ただし、他のゴールドカードにはクレカ積立で1.00%以上の還元がある場合もあるため、積立額が大きい場合には他社カードの損益分岐点も比較して自分に合った選択をするのが良いでしょう。

PayPayカードゴールドのメリット8.
LYPプレミアム特典が無料で使える

PayPayカードゴールドのメリット8つ目は、LYPプレミアム特典が無料で使えることです。PayPayカードゴールドを持っていれば、LYPプレミアム(旧Yahoo!プレミアム)の月額508円のサービスを追加料金なしで利用できます。これにより、Yahoo!ショッピングやLOHACOでのポイント還元率がアップしたり、限定クーポンが利用できるようになります。

このLYPプレミアムの特典も、PayPayカードゴールドの損益分岐点を下げる要因のひとつとなります。

お役立ちコラム編集部

普段からYahoo!のサービスを利用している人にとっては、かなりのメリットです。

参照:LYPプレミアム特典

以上、PayPayカードゴールドのメリットを解説しました。PayPayカードゴールドは、年会費がかかるものの、ポイント還元率の高さや付帯特典の充実度から見ても、そのコストを上回る価値を提供しています。特に、ソフトバンクやワイモバイルユーザー、Yahoo!ショッピングのヘビーユーザーにとっては、損益分岐点を大きく下回る形でリターンを得られるケースが多く見られます。

日常の買い物での1.50%の還元、最大10.00%の携帯料金ポイント、ネットショッピングでの高還元、充実した保険やラウンジ利用など、生活全般において恩恵を受けられるのがPayPayカードゴールドの特徴です。

これらのメリットを活かしきることができれば、PayPayカードゴールドは年会費以上の価値をもたらす優秀な1枚と言えるでしょう。損益分岐点を意識したうえで、自身のライフスタイルに合った使い方を見つけることが、PayPayカードゴールドの最大限の活用につながります。

次章では、PayPayカードゴールドのデメリットについても詳しく解説していきます。

PayPayカードゴールドのデメリット

PayPayカードゴールドは年会費を上回るポイント還元が期待できることから、損益分岐点を達成しやすくコストパフォーマンスに優れたクレジットカードとして注目されています。しかし、どんなカードにも弱点はあるもの。

お役立ちコラム編集部

PayPayカードゴールドには、一見すると見落としがちなデメリットも存在します。

年会費を支払って利用する以上、PayPayカードゴールドの損益分岐点を正確に見極めると同時に、デメリットをしっかりと理解しておくことが重要です。この章では、PayPayカードゴールドのデメリットを2つの視点から紹介します。

PayPayカードゴールドのデメリット1.
PayPayチャージではポイントがつかない

PayPayカードゴールドのデメリット1つ目は、PayPayチャージではポイントがつかないことです。PayPayカードゴールドの代表的なデメリットのひとつが、PayPayへのチャージに対してポイントが付与されない点です。PayPayカードゴールドを使ってPayPayにチャージすること自体は可能ですが、チャージした時点ではポイントは加算されません。

お役立ちコラム編集部

そのため、PayPayチャージ→PayPay支払いという流れで「ポイントの二重取り」を期待している方にとっては、やや期待外れと感じられる仕様です。

この点は他社のゴールドカードと比較しても見劣りする部分です。たとえば、au PAY ゴールドカードでは、チャージ時にもポイントが加算される仕様になっており、より効率的にポイントを貯められる仕組みが整っています。リクルートカードのような高還元カードでも、電子マネーへのチャージでポイントが貯まることがあるため、PayPayカードゴールドのチャージ非対応は少し残念に感じられるかもしれません。

PayPayカードゴールドの損益分岐点に関連する記事:PayPayカード ゴールドのメリットは?損益分岐点や年会費無料にする方法まで解説

PayPayカードゴールドの損益分岐点を考える際、このチャージ時のポイント非付与は無視できない要素です。せっかくの還元率を活かしきれない場面があることで、年間を通じて受けられるメリットの総量が目減りしてしまう可能性があります。PayPayを日常的に使うユーザーにとっては、還元率の高さよりも「どこでポイントがつくのか」を事前にしっかり確認しておくことが大切です。

PayPayカードゴールドのデメリット2.
一部のゴールド特典がない

PayPayカードゴールドのデメリット2つ目は、一部のゴールド特典がないことです。PayPayカードゴールドはその名の通りゴールドカードに分類されますが、他社のゴールドカードと比べると、豪華な特典面ではやや控えめな印象を受けます。

お役立ちコラム編集部

特に旅行好きな方にとって見逃せないのが、「プライオリティ・パス」が付帯していないという点です。

参照:プライオリティ・パス | Priority Pass

プライオリティ・パスは、世界中の空港ラウンジを無料または割引で利用できる会員サービスで、海外出張や旅行が多い方には非常に人気があります。しかし、PayPayカードゴールドにはこの「プライオリティ・パス」サービスが付帯しておらず、海外ラウンジの利用範囲は限定的です。現在のところ、海外ではハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港ラウンジのみが対象となっており、それ以外の海外空港ではラウンジ特典を受けることができません。

さらに、国内およびハワイの主要空港にあるカードラウンジを利用する際も、同伴者は有料です。他社の一部ゴールドカードでは同伴者も無料でラウンジを利用できる場合があるため、家族や友人との旅行時に不便さを感じるかもしれません。なお、PayPayカードゴールドでは家族カードを発行すれば、家族カード会員は無料でラウンジを利用できます。このように、条件を工夫することでカバーできる部分はあるものの、手間やコストなども損益分岐点に加味すると「PayPayカードゴールドは使い勝手が良い」とまでは言い切れません。

また、他のゴールドカードではよく見られるホテル優待やレストランの割引といったサービスも、PayPayカードゴールドには基本的に用意されていません。これらのラグジュアリーなサービスを重視する方にとっては、PayPayカードゴールドは物足りなさを感じる内容となっています。

以上、PayPayカードゴールドのデメリットについて解説しました。PayPayカードゴールドは高い還元率や年会費のわかりやすさが魅力ですが、PayPayチャージによるポイント付与がないことや、プライオリティ・パスの非対応といった点で、注意が必要です。特典の内容や還元ルールをよく理解せずに利用を始めてしまうと、「思ったよりお得ではなかった」と感じてしまうかもしれません。PayPayカードゴールドの損益分岐点を正確に見極めるとともに、利用スタイルに合ったカードであるかどうか、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。損益分岐点だけでなく、自分が求めるサービスやライフスタイルとの相性も重視したうえで、PayPayカードゴールドを選択肢に加えるようにしましょう。

まとめ

PayPayカードゴールドは、特典内容と年会費のバランスに優れたクレジットカードですが、損益分岐点をしっかりと把握しておくことが非常に重要です。PayPayカードは年会費無料のため、損益分岐点の概念自体が存在しませんが、PayPayカードゴールドの通常利用のみの損益分岐点は年間220万円の利用が必要であることがわかりました。

また、PayPayカードゴールドにはワイモバイルやソフトバンクの利用者に向いた高還元の特典があり、うまく活用することで大幅に損益分岐点が下げることが可能です。

一方で、PayPayチャージでポイントがつかない、豪華な特典が一部省かれているなどのデメリットがPayPayカードゴールドにはあります。このようなPayPayカードゴールドのメリットとデメリットをしっかりと比較し、自身の利用スタイルに合っているかを見極めることが、PayPayカードゴールドを活用するうえでの鍵となります。

PayPayカードゴールドを検討している方は、損益分岐点をもとに実際の年間利用額や支払い先を確認しながら、自分にとって本当にお得なカードかを見定めていきましょう。