法人カードで経費精算をする7つのメリットとは?経費精算におすすめの法人カードや注意点も解説
監修:
お役立ちコラム編集部
経費精算を効率化する手段として、法人カードの活用は非常におすすめです。法人カードを利用すれば、小口現金精算の手間を省けるだけでなく、キャッシュフローの管理も容易になり、不正や人的ミスのリスクも軽減できます。さらに、経費精算での経費の管理が一元化され、経理業務の負担が大幅に軽減されるメリットもあります。
今回この記事では、法人カードを利用した経費精算のメリットから、経費精算におすすめの法人カードの厳選紹介、経費精算におすすめの法人カードの選び方、そして法人カードで経費精算する準備と流れなど、経費精算におすすめの法人カードについて徹底解説していきます。
これから経費精算を効率化するために、法人カードの導入を検討している経営者や経理担当者の方は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。本記事でも経費精算におすすめの法人カードをご紹介していきますが、以下の記事ではより幅広く、様々な観点からおすすめの法人カードをご紹介しています。
より幅広い選択肢の中から、自社に合ったおすすめの法人カードを探したいと考えている方は、ぜひこちらの記事もあわせてお読みください。
経費精算にも活用できる「おすすめで最強の法人カード」に関するおすすめ記事
法人におすすめの最強法人カードとは?目的別の選び方も解説します
目次
おすすめ法人カード8選
カード名 | UPSIDERカード | セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス | JCB Biz ONE | JCB Biz ONE ゴールド | ラグジュアリーカード ブラック | アメックスビジネスプラチナ | freeeカード Unlimited |
---|---|---|---|---|---|---|---|
カード券面 | |||||||
年会費 | 無料 | 初年度無料
(2年目以降は22,000円) |
永年無料 | 初年度無料 2年目以降5,500円(税込) ※前年度100万円以上で無料 |
110,000円(税込) | 165,000円 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 1.0%~1.5% | 基本0.5%(最大1.0%) | 1.0〜10.5% | 1.0〜10.5% | 1.25% | 1.0%~3.0% | 0.3~0.5% |
国際ブランド | Visa | アメリカン・エキスプレス | JCB | JCB | MasterCard | アメリカン・エキスプレス | Visa |
発行スピード | 最短即日 | 最短3営業日 | 通常2~3週間 ※個人名義口座でオンライン口座設定の場合は 通常1週間程度の可能性あり |
通常2~3週間 ※個人名義口座でオンライン口座設定の場合は 通常1週間程度の可能性あり |
最短5営業日 | 利用者によって異なる | 約1週間 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
法人カードで経費精算しよう!経費精算におすすめの法人カード
法人カードは、経費精算業務の効率化を図りながら、企業のコスト削減や業務の透明性を高めることができる非常に有能なツールです。多くの法人カードの選択肢から、自身にとって最適な法人カードとは一体どのような法人カードなのでしょうか。以下に、経費精算におすすめの法人カードを5枚紹介していきます。あなたの経費精算にとって最適な法人カードを見つける参考にしてください。
経費精算におすすめの法人カード1.UPSIDER法人カード
出典:UPSIDER法人カード
経費精算におすすめの法人カード1選目は、UPSIDER法人カードです。UPSIDER法人カードは、特にベンチャー企業やスタートアップ企業に人気があります。事前入金ができる「保証金プラン」であれば、審査なしで即日発行可能なため、クレジットヒストリーに不安がある企業でも利用しやすい特徴があります。
UPSIDER法人カード基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
運営会社 | 株式会社 UPSIDER |
年会費 | 無料 |
国際ブランド | Visa |
ポイント還元率 | 1.0~1.5% |
発行日数 | バーチャルカードは最短即日発行 リアルカードは発行から配送まで最短で3日程度必要 |
発行枚数 | 無制限 |
電子マネー | 非対応 |
UPSIDER法人カード発行フロー
- WEB申し込み
- 支払い口座登録、本人確認
- アカウント発行、審査(最短10分)
- バーチャルカード即日発行、リアルカードは最短3日で発送
お役立ちコラム編集部
UPSIDER法人カードは、バーチャルカードの即日発行も可能な法人カードです。スピード重視の企業には最適な経費精算におすすめの法人カードです。
合わせて読みたい「中小企業におすすめのUPSIDER法人カード」に関するおすすめ記事
UPSIDER法人カードのメリット・デメリットを徹底解説!何がすごいのか?
経費精算におすすめの法人カード UPSIDER法人カードの魅力
- スピード審査: 最短で即日利用開始が可能なため、急な資金調達や支払いが必要な場合に非常に便利。
- リアルカード&バーチャルカード: 枚数無制限で無料発行が可能。用途に応じたカード利用が可能。
- 最大10億円の限度額: 大規模なプロジェクトや投資が必要な企業にとっても安心の利用枠。
- リアルタイム管理: 発行した全てのカードの利用状況をリアルタイムで確認可能。不正利用対策としても優秀。
- 利用先ごとの設定: カードごとに利用制限を設定でき、不正利用を防ぎつつ効率的に経費を管理可能。
お役立ちコラム編集部
UPSIDERの魅力の1つである「ポイント還元率」については、以下の記事でも詳しく解説しています。起業間もない会社にとって非常におすすめの法人カードなので、法人カードの作成を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
経費精算を行う法人カードとしておすすめの「UPSIDER法人カード」に関するおすすめ記事
UPSIDER法人カードを経費精算で活用する際の注意点
- ポイント交換不可: 貯めたポイントを他のポイントやマイルに変換できない点がデメリット。
- 保険の未提供: 国内・海外旅行傷害保険やショッピング保険が付帯していないため、出張が多い企業にはやや不安が残るかもしれません。
- ETCカードの非対応: ETCカードを発行できないため、車両を多く利用する企業には不向き。
- 個人事業主には発行不可: 法人専用であり、個人事業主向けのサービスは利用できない点も注意が必要です。
これら経費精算におすすめの法人カードは、経費精算業務の効率化を図りながら、企業のコスト削減や業務の透明性を高めることができる優れた選択肢です。それぞれの企業規模やニーズに合わせて、最適な法人カードを選び、経費精算をよりスムーズに進めましょう。
法人カードで経費精算しよう!おすすめ記事
法人カードで経費精算しよう!経費精算におすすめの法人カード関連記事:法人カードで経費精算する方法とは?連携システム9選を紹介
経費精算におすすめの法人カードとして挙げた「UPSIDER法人カード」の評判については、以下の記事でも解説しているので、これから自社に合った法人カードを検討している方はぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
経費精算におすすめの「UPSIDER法人カードの評判」に関するおすすめ記事
経費精算におすすめのUPSIDER法人カードの評判は?実際の口コミも解説
経費精算におすすめの法人カード2. セゾンプラチナビジネスアメックス法人カード
出典:【公式】セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
経費精算におすすめの法人カード2選目は、セゾンプラチナビジネスアメックス法人カードです。セゾンプラチナビジネスアメックス法人カードは、充実した特典とプラチナカードのステータスを持ちながら、比較的低コストで利用できる経費精算におすすめの法人カードです。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスの基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
カードデザイン | |
国際ブランド | AmericanExpress |
年会費 | 22,000円(税込) |
追加カード年会費 | 3,300円(税込) |
ETCカード年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 1〜3% |
マイル還元率 | 0.75%〜1.1125(JAL) |
公式サイト | 詳細を見る |
セゾンプラチナビジネスアメックス法人カードの発行フロー
- WEB申し込み、対象のオンライン口座があれば引き落とし口座として登録
- 申し込み確認電話(10:00~20:00)※省略されることもあり
- 審査結果メールの受け取り
- カードの発送と受け取り(最短3日で発行)
お役立ちコラム編集部
この経費精算におすすめの法人カード「セゾンプラチナビジネスアメックス法人カード」は、特にコンシェルジュサービスや空港ラウンジの利用特典を重視する方に向いている法人カードです。
経費精算におすすめの法人カード セゾンプラチナビジネスアメックス法人カードの魅力
セゾンプラチナビジネスアメックス法人カードの最大の魅力は、プラチナカードとしての高いステータスを保ちながら、年会費が比較的安価であることです。特に、年200万円以上の利用で次年度の年会費が半額になる特典があり、日常的に多くの経費を精算する企業にとって非常にコストパフォーマンスが高い経費精算におすすめの法人カードです。
あわせて読みたい「セゾンビジネスプラチナアメックス」に関するおすすめ記事
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスが最強と言われる理由とは?特典やメリットも解説
また、この経費精算におすすめの法人カード「セゾンプラチナビジネスアメックス法人カード」は、プライオリティ・パスが無料で提供されるため、空港ラウンジを世界中で無料で利用できるのも大きなメリットです。さらに、利用額に応じてマイル還元率が高く、出張が多い企業や個人にとっては非常に有用な経費精算におすすめの法人カードです。
経費精算に活用できる法人カード セゾンプラチナビジネスアメックス法人カードの注意点
一方で、セゾンプラチナビジネスアメックス法人カードでの年間利用額200万円が達成できない場合、年会費が22,000円(税込)かかるため、コストが気になる方には不利かもしれません。また、カードのステータスを重視する方にとっては、アメリカン・エキスプレスの中でも「プラチナ」としての認知度がやや低い点がデメリットとなるかもしれません。
経費精算におすすめの法人カード「セゾンプラチナビジネスアメックス法人カード」ここがポイント!
経費精算におすすめの法人カード「セゾンプラチナビジネスアメックス法人カード」は、経費精算に加えて、ステータス性や特典を求める方に適していますが、利用状況やサービスの価値をしっかりと見極めて選ぶことが重要です。
経費精算におすすめの法人カード3. ダイナースクラブ ビジネスカード
経費精算におすすめの法人カード3選目は、「ダイナースクラブ ビジネスカード」です。「ダイナースクラブ ビジネスカード」は、会食やビジネスでの接待が多い方、充実したサービスや保険が付帯された法人カードを求める方におすすめです。この法人カードは、高いステータスを誇る一方で、幅広いグルメ特典や旅行保険が利用できるため、法人の経費精算において多くのメリットを提供する経費精算におすすめの法人カードです。
ダイナースクラブ ビジネスカード基本情報
- 年会費:27,500円(税込)
- 追加カード:4枚まで(2枚目は年会費・発行手数料無料)
- 限度枠:最大1,000万円
- ポイント還元率:0.3%~
- 国際ブランド:ダイナースクラブ、Mastercard(コンパニオンカードで対応)
- 電子マネー決済:Apple Pay
経費精算におすすめの「ダイナースクラブビジネスカード」については、以下の記事でも詳しく解説しています。ダイナースクラブ ビジネスカードのメリットやデメリット、特典について知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
経費精算におすすめの「ダイナースクラブ ビジネスカード」に関するおすすめ記事
ダイナースクラブビジネスカードとは?メリット・デメリットを詳しく解説!
ダイナースクラブ ビジネスカードの発行フロー
- WEB申し込み
- 審査(登記簿謄本や決算書は不要)
- 専用フォームで審査結果を確認
- Eメールまたは書面で審査結果を通知
経費精算におすすめの法人カード ダイナースクラブ ビジネスカードの魅力
経費精算におすすめの法人カード「ダイナースクラブ ビジネスカード」は、エグゼクティブ ダイニングなどの高級レストランでの特典が魅力的です。2名以上での予約時に1名分が無料になる特典は、接待や会食が多い企業にとって大きなメリットポイントです。
お役立ちコラム編集部
経費精算におすすめの法人カード「ダイナースクラブ ビジネスカード」は、プライオリティパスラウンジの利用が年間10回無料となるため、出張が多いビジネスパーソンにも重宝されます。
さらに、無料で発行されるコンパニオンカードにより、Mastercard加盟店でも利用可能なため、カード利用の幅が広がります。そして、自動付帯の海外旅行保険が充実しており、ビジネス旅行中のリスクに備えることも可能となります。
特に経費精算におすすめの法人カード「ダイナースクラブ ビジネスカード」は、今なら、初年度年会費が無料で、さらに1年以内に300万円以上の利用があれば翌年の年会費も無料になるキャンペーンが実施中です。これは経費精算を効率化するだけでなく、法人のコスト削減にも大いに貢献します。
経費精算におすすめの法人カード ダイナースクラブ ビジネスカードの注意点
経費精算におすすめの法人カード「ダイナースクラブ ビジネスカード」は、会食や接待の機会が少ない方の場合、提供される特典を十分に活かしきれない可能性があります。また、27歳以上でないと発行できないため、若い起業家には不向きかもしれません。
以上、経費精算におすすめの法人カード5選の解説でした。経費精算におすすめのこの法人カードは、法人カードとしてのステータスや特典を最大限に活用できる企業にとって、非常に有用な選択肢です。特に、経費精算と接待を効率的にこなしたい企業にとっては、大きなメリットを提供してくれるでしょう。
法人カードで経費精算しよう!おすすめ記事
法人カードで経費精算しよう!経費精算におすすめの法人カード関連記事:経費精算には法人カードがおすすめ|メリットや注意点・選び方を解説
経費精算におすすめの法人カード4.JCB法人カード
出典:JCB法人カード
経費精算におすすめの法人カード4選目は、JCB法人カードです。このJCB法人カードは、中小企業向けに最適な法人カードとして知られています。初年度は年会費無料で、ETCカードの複数枚発行が可能なため、車を多く利用する企業にとって非常に便利です。
合わせて読みたい「JCB法人カードのメリット」に関するおすすめ記事
JCB法人カードのメリットとは?JCB法人カードの審査基準やおすすめポイント
JCB法人カード基本情報
カード名 | JCB法人カード |
---|---|
年会費 | 1,375円(税込)(初年度無料) |
追加カード | 1,375円(税込) |
利用限度額 | 最大500万円 |
ETCカード | 複数枚無料発行可能 |
ポイント還元率 | 0.3%~9.9% |
国際ブランド | 0.3%~9.9% |
電子マネー決済 | QUICPay、GooglePay、ApplePay |
保険 | 海外旅行保険 |
JCB法人カード発行フロー
- WEB申し込み
- 入会申込書を郵送
- 契約確認書の受領
- カード郵送受領(確認後1週間程度)
経費精算におすすめの法人カード JCB法人カードの魅力
- ETCカード無料発行: 車を利用するビジネスで役立ち、ETC利用にかかるコストを削減できます。
- 請求書支払いサービス: カード決済ができない取引先にも対応可能で、ビジネスの柔軟性が向上。
- 初年度無料&年会費が安価: 初年度年会費が無料で、2年目以降も1,375円(税込)とコストパフォーマンスが高い。
- 豊富な会計ソフト連携: 「弥生会計オンライン」などの会計ソフトと連携し、経費精算の自動化が可能。
- サイバーリスク保険: 最大50万円の補償が付帯しており、オンラインビジネスに安心。
お役立ちコラム編集部
JCB法人カードは、経費精算をスムーズに進めるだけでなく、支払いを一本化することで管理が簡素化され、経理担当者の負担を軽減できる経費精算におすすめの法人カードです。
経費精算におすすめの法人カードの1枚「JCB法人カード」の注意点
- ショッピング保険の適用範囲: 国内でのショッピング保険がつかないため、国内取引に不安を感じるかもしれません。
- 分割払い不可: 分割払いができないため、一度の支払いに高額の負担がかかる可能性があります。
- 限度額の範囲: 大規模な企業には限度額500万円がやや少ないかもしれません。
経費精算におすすめの法人カード5. ライフカードビジネスライトプラス法人カード(スタンダード)
経費精算におすすめの法人カード5選目は、ライフカードビジネスライトプラス法人カード(スタンダード)です。ライフカードビジネスライトプラス法人カードは、年会費無料の法人カードを探している方や、追加サービスに魅力を感じる方に最適な経費精算におすすめの法人カードです。
ライフカードビジネスライトプラス法人カード基本情報
- 年会費:永年無料
- 追加カード:3枚まで年会費無料
- 限度枠:最大500万円
- ETCカード:初年度無料
- ポイント還元率:最大0.5%
- 国際ブランド:VISA、Mastercard、JCB
- 電子マネー決済:Google Pay、Apple Pay
ライフカードビジネスライトプラス法人カードの発行フロー
- WEB申し込み
- 審査(最短3営業日で発行)
- 本人限定郵便でご自宅にお届け
- 口座振替用紙を郵送、個人口座の場合はWEB完結
お役立ちコラム編集部
ライフカードビジネスライトプラス法人カードは、コストを抑えながら幅広い特典を受けられるため、初めて法人カードを利用する企業や、中小企業に最適な”経費精算におすすめの法人カード”です。
経費精算におすすめの法人カードである「ライフカードビジネスライトプラス法人カード」の魅力
経費精算におすすめのライフカードビジネスライトプラス法人カードは、年会費が永年無料である点が大きな魅力です。また、追加カードも3枚まで無料で発行できるため、社員が少数の中小企業に特に向いています。さらに、ETCカードも初年度無料で利用でき、経費精算時にかかる手間を大幅に削減できます。
経費精算におすすめのライフカードビジネスライトプラス法人カードのもう一つの大きなメリットは、ライフカードの多彩な優待サービスです。この法人カードは、ホテルやジム、映画館などで利用できる割引特典があり、ビジネスだけでなく、プライベートでも活用できる特典が豊富です。また、タイムズカーの会員カード発行手数料が無料となるため、頻繁に車を利用する企業には大変便利な法人カードです。
さらにこの経費精算におすすめの法人カードは、提携弁護士による無料の法律相談が1時間受けられるサービスが付帯しており、法務に関するサポートも手厚いです。企業経営において、法的なトラブルや疑問が生じた際に、この法人カードの付帯サービスを利用することでスムーズに問題を解決できる可能性が高まります。
経費精算におすすめの「ライフカードビジネスライトプラス」に関するおすすめ記事
経費精算におすすめのライフカードビジネスライトプラスのメリットとは?
【経費精算におすすめ!】ライフカードビジネスライトプラス法人カードの注意点
一方で、この経費精算におすすめの法人カードにはいくつかの注意点もあります。まず、追加カードの発行枚数が3枚までに制限されているため、従業員数が多い企業には不向きです。また、国内・海外旅行傷害保険やショッピング保険が付帯していないため、出張や高額商品を購入する際のリスクを考える必要があります。
加えて、この法人カードの付帯サービスにあまり魅力を感じない場合、他の法人カードと比較してメリットが少ないと感じるかもしれません。経費精算の手間を省くには有用な法人カードですが、保険や付帯サービスを重視する方には他の法人カードを検討することをおすすめします。
法人カードで経費精算しよう!おすすめ記事
法人カードで経費精算しよう!経費精算におすすめの法人カード関連記事:経費精算は法人カードで効率化 会計処理と運用のポイント
法人カードで経費精算するメリット
経費精算は、企業において従業員や経理担当者にとって大きな負担となる業務の一つです。特に、立て替え払いによる経費精算は、従業員の金銭的負担を増やし、経理担当者の業務を複雑化させることがあります。さらに、手動での経費精算作業は、人為的なミスや不正が発生するリスクも伴います。こうした経費精算などにまつわる問題を解消する手段として、多くの企業が導入を検討しているのが法人カードです。
法人カードは、法人や個人事業主向けに発行されるクレジットカードで、経費の支払いに特化した機能を持っています。以下では、法人カードを使用して経費精算を行う主なメリットについて詳しく解説します。
お役立ちコラム編集部
法人カードを活用することで、経費精算の効率化だけでなく、キャッシュフローの改善やコスト削減、さらには不正防止にも効果を発揮します。
そもそもの法人カードのメリットについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。以下の記事では、法人カードを経費精算で活用するだけでなく、法人カードを利用するメリットを網羅的に解説しているので、あわせてご覧いただくことで、法人カードのメリットについて理解が深まると思います。
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法人カードで経費精算するメリット1. 経費精算業務の効率化
法人カードで経費精算するメリット1つ目は、経費精算業務の効率化ができることです。法人カードを導入する最大のメリットは、経費精算業務の効率化です。法人カードを利用すれば、従業員が個々に経費を立て替える必要がなくなり、経理担当者が手作業で行っていた経費精算の確認作業も大幅に減少します。法人カードの利用明細は自動で記録されるため、いつ・どこで・誰がいくら使用したのかが即座に確認でき、経理担当者が従業員に確認する手間を省くことが可能です。
さらに、法人カードと経費精算システムや会計ソフトを連携することで、利用明細が自動的に入力され、経費精算のプロセスがシームレスに進行します。手入力が不要となり、仕訳や支払い手続きも効率化されるため、従来のようなミスや不正のリスクを大幅に軽減できます。
また、法人カードを使用することで経費の使い方が可視化され、不必要な支出が一目でわかります。このような無駄な支出を削減することは、会社全体のコスト削減にも寄与します。経費の見える化により、会社の財務管理がより効果的に行えるようになります。
お役立ちコラム編集部
法人カードと連携できる会計ソフトは多くあり、「freee会計」や「Money Forward」、「弥生会計などの有名な会計ソフトは法人カードと連携していることが多いです。
法人カードで経費精算するメリット2. 個人の立て替えが不要
法人カードで経費精算するメリット2つ目は、個人の立て替えが不要になることです。法人カードがない場合、従業員は出張や接待などで発生する経費を立て替える必要があります。立替の経費精算が続くと、従業員の経済的負担が増し、生活に悪影響を及ぼすことも少なくありません。さらに、立替による経費精算の流れは、従業員が立替の経費精算書を作成し、それを上司が承認し、最終的に経理担当者が経費精算するという手間がかかるプロセスです。この一連の経費精算業務は、関与する全ての担当者にとって大きな負担となります。
しかし、法人カードを導入すれば、従業員が自分のお金で経費を立て替える必要がなくなります。法人カードによる支払いで経費が直接会社の口座から引き落とされるため、従業員への振り込み作業や振込手数料などのコストも削減されます。結果として、経費精算業務全体の効率が向上し、関係者の負担が大幅に軽減されます。
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法人カードで経費精算するメリット3. 入力ミスや不正の防止
法人カードで経費精算するメリット3つ目は、入力ミスや不正の防止が可能になる点です。法人カードを経費精算に利用することにより、入力ミスや不正の防止が可能になります。法人カードを使わない場合、経費精算は領収書を基に行われるため、従業員が故意に領収書を改ざんしたり、架空の出張や水増し請求を行ったりする不正が起こりやすくなります。
しかし、法人カードと経費精算システムを連携させることで、利用明細が自動で取り込まれ、手入力の必要がなくなります。データが自動的にシステムに入力され、改ざんの試みがあった場合には即座に検知できる仕組みが構築されるため、不正が起こりにくい環境が整います。このように、法人カードの導入によって経費精算が透明化され、不正行為のリスクが大幅に減少します。
法人カードで経費精算するメリット4. 小口現金精算の廃止
法人カードで経費精算するメリット4つ目は、小口現金精算の廃止ができることです。従業員が少額の経費を立て替えた場合、企業は小口現金精算を行うことが一般的です。しかし、この小口現金精算は経理担当者にとって大きな負担となります。現金の管理や残高確認などの作業が必要であり、時間と労力がかかるためです。
法人カードを導入すれば、現金での経費精算が不要になり、小口現金精算の手間が大幅に削減されます。経理担当者が現金を管理する必要がなくなるため、現金の紛失や盗難といったリスクも回避できます。また、従業員も経費精算のために現金を受け取りに行く手間が省け、経費精算等の経理業務が効率化されます。
法人カードで経費精算するメリット5. 経費の支払いを区別できる
法人カードで経費精算するメリット5つ目は、プライベートと経費の支払いを分けられることです。法人カードの導入により、従業員のプライベートな支出と経費を明確に分けることができます。個人のクレジットカードで経費を立て替えると、プライベートな支払いとビジネス用途の支払いが混在し、経費精算の際に混乱を招くことがあります。しかし、法人カードを使用することで、経費の支払いは完全にビジネス用途に限定され、経費精算業務がシンプルになります。
お役立ちコラム編集部
個人事業主の場合でも、法人カードを利用することで、ビジネス経費とプライベートの支出を明確に分けることができ、経費精算がスムーズに進行します。
法人カードで経費精算するメリット6. キャッシュフローの安定化
法人カードで経費精算するメリット6つ目は、キャッシュフローの安定化を図れることです。法人カードを導入することにより、企業のキャッシュフローも安定します。立て替えによる経費精算を行う場合、従業員ごとの経費精算が頻繁に発生し、会社のキャッシュフローが圧迫されることがあります。しかし、法人カードの導入によって、経費の支払いは月に一度にまとめて行われるため、支払いのタイミングが固定化され、キャッシュフローの予測が容易になります。
この結果、企業は法人カードによりキャッシュフローにゆとりが生まれ、経営の安定が図られます。また、資金繰りがスムーズになり、倒産リスクの軽減にもつながります。
法人カードで経費精算するメリット7. ポイントや特典の活用
法人カードで経費精算するメリット7つ目は、ポイントや特典の活用もできることです。法人カードを利用することで、経費精算が楽になることだけでなく、法人カードの利用によりクレジットカードのポイントや各種特典を受け取ることができます。法人カードの多くは、ポイント制度が導入されており、経費の支払いに応じてポイントが貯まります。これらのポイントを活用することで、経費の一部を削減することが可能です。
また、法人カードには、付帯保険や空港ラウンジの利用、旅行予約の優待サービスなど、ビジネスシーンで役立つ特典が付帯しているものもあります。企業のニーズに合わせて、最適な特典が付いた法人カードを選ぶことで、さらなるメリットを享受することができます。
法人カードを導入することで、経費精算が効率化され、キャッシュフローの安定や不正防止、コスト削減といった多くのメリットを得ることができます。企業にとって、法人カードの活用は、業務の効率化と経営の安定に直結する重要な手段となるでしょう。次項では、経費精算におすすめの法人カードを厳選して紹介していきたいと思います。
法人カードで経費精算しよう!おすすめ記事
法人カードで経費精算しよう!経費精算におすすめの法人カード関連記事:法人カードで経費精算するメリット・デメリットとは?流れや注意点も解説
おすすめ法人カード8選
カード名 | UPSIDERカード | セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス | 三井住友ビジネスカード(for Owners プラチナ) | 三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド | 三井住友カード ビジネスオーナーズ | ダイナースクラブビジネスカード | アメリカン・エキスプレス®・ ビジネス・ゴールド・カード | アメックスビジネスプラチナ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カード券面 | ||||||||
年会費 | 無料 | 初年度無料 (2年目以降は22,000円) |
55,000円 | 5,500円(税込) ※年間100万円のご利用で翌年以降の年会費永年無料 ※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、 三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。 |
永年無料 | 27,500円(税込) | 36,300円(税込) | 165,000円 |
ポイント還元率 | 1.0~1.5% | 基本0.5%(最大1.0%) | 0.50%~7.00% | 0.5%~1.5% ※対象の個人カードとの2枚持ちが条件です。 |
0.5%~1.5% ※対象の個人カードとの2枚持ちが条件です。 |
1.0%~2.0% | 1.0%~3.0% | 1.0%~3.0% |
国際ブランド | Visa | アメリカン・エキスプレス | Visa, Mastercard® | Visa, Mastercard® | Visa, Mastercard® | Mastercard® | アメリカン・エキスプレス | アメリカン・エキスプレス |
発行スピード | 最短即日 | 最短3営業日 | 利用者によって異なる | 1週間程度 | 1週間程度 | 利用者によって異なる | 約5週間 | 利用者によって異なる |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
経費精算におすすめ法人カードの選び方
法人カードの導入を検討する際、経費精算を効率化するために、選び方のポイントを押さえておくことが重要です。以下では、法人カードを選ぶ際の基本的なポイントを詳しく説明します。
経費精算におすすめ法人カードの選び方1. 年会費に注目する
経費精算におすすめ法人カードの選び方としてまず最初に注視する点は、法人カードの年会費です。経費精算におすすめの法人カードの年会費は、会社の規模やニーズによって大きく異なります。中には年会費が無料のものもありますが、一般的には数千円から10万円を超えるものまでさまざまです。特に、カードを複数枚発行する場合は、それぞれの年会費が積み重なり、総額が高額になることもあるため注意が必要です。
年会費が高い法人カードは、より多くの特典や高い利用限度額を提供することが多いですが、自社のニーズに合わない特典が多い場合、年会費が安い法人カードを選ぶ方が効果的です。経費精算の際に、年会費が経費として計上できるため、その点も踏まえたコスト管理が重要です。
「年会費が無料」という軸で法人カードを選びたいという方は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。以下の記事では年会費無料の徹底解説しています!
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経費精算におすすめ法人カードの選び方2. 利用限度額を確認する
経費精算におすすめ法人カードの選び方2つ目は、利用限度額を確認することです。経費精算におすすめの法人カードを選ぶ際に、利用限度額は特に注意すべきポイントです。経費精算の際に、会社の支出が法人カードの限度額を超えてしまうと、法人カードが使えなくなり業務に支障をきたすことがあります。そのため、会社の毎月の支出額や予測される出費を考慮し、適切な利用限度額を持つ法人カードを選ぶことが重要です。
経費精算におすすめの法人カード!ここがポイント!
法人カードの利用限度額は企業の成長に伴って引き上げが可能かどうかも確認しましょう。会社の規模が拡大し、出費が増えた際に柔軟に対応できる法人カードを選ぶことで、将来的な経費精算の効率化にも繋がります。
お役立ちコラム編集部
法人カードの限度額が決まる仕組みや、法人カードの限度額を上げる方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。現在お持ちの法人カードの限度額に不満を感じている方や、限度額の高い法人カードを作成したいという方は、以下の記事も参考にしてみてください。
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法人カードの限度額はどのように決まる?限度額を上げる秘訣とは?
経費精算におすすめ法人カードの選び方3. 保険や特典サービスを考慮する
経費精算におすすめ法人カードの選び方3つ目は、保険や特典サービスを考慮する選び方です。経費精算におすすめの法人カードの選び方では、付帯している保険や特典サービスも大きなポイントです。たとえば、出張が多い企業であれば、海外旅行傷害保険が付帯している法人カードや、マイルが貯まる法人カードを選ぶことで、出張の際のリスクやコストを軽減することができます。
また、経費精算に関連して重要な特典として、利用明細の自動送信や経費精算システムとの連携が可能な経費精算におすすめの法人カードもあります。これにより、経費精算のプロセスが自動化され、手間が省け、効率的な経費精算処理が実現します。
経費精算におすすめ法人カードの選び方4. ポイント還元率やマイル制度
経費精算におすすめ法人カードの選び方4つ目は、ポイント還元率やマイル制度に注視した選び方です。経費精算におすすめの法人カードの中には、利用金額に応じてポイントが貯まるものや、マイルが付与されるものがあります。ポイント還元率が高い法人カードを選ぶと、オフィス用品の購入や出張費用の一部をポイントで賄うことができ、経費削減に繋がります。また、飛行機の利用が多い場合、マイルが貯まる法人カードを選ぶことで、出張費用を効率的に管理することが可能です。
お役立ちコラム編集部
個人向けカードと比べ、経費精算におすすめの法人カードのポイント還元率は低めですが、会社全体で利用することでポイントが大きく貯まるため、還元制度をうまく活用することで経費精算の一環として有効活用できるでしょう。
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経費精算におすすめ法人カードの選び方5. カード発行枚数と管理機能
経費精算におすすめ法人カードの選び方として最後に紹介するのは、カード発行枚数と管理機能を考慮した選び方です。経費精算におすすめの法人カードの発行枚数や管理機能も重要な要素です。複数の社員に法人カードを配布する場合、その枚数分の管理がしやすいシステムがあるかどうかを確認することが大切です。法人カードの利用明細を一括管理できるカードや、カードごとの利用状況をリアルタイムで確認できる機能があると、経費精算の際に無駄な時間を削減でき、業務の効率化が図れます。
社員用に法人カードを作成することはメリットがある一方で、リスクも存在します。社員用の法人カードの作成を検討している方は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
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経費精算におすすめする法人カードの選び方をしっかりと押さえ、自社にとって経費精算に最適な法人カードを導入することで、経費精算のプロセスをよりスムーズに進めることができるでしょう。
次項では、法人カードで経費精算する準備と流れについて詳細に解説していきたいと思います。
法人カードで経費精算しよう!おすすめ記事
法人カードで経費精算しよう!経費精算におすすめの法人カード関連記事:クレカ・法人カード対応の経費精算システムの選び方
おすすめ法人カード8選
カード名 | UPSIDERカード | セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス | 三井住友ビジネスカード(for Owners プラチナ) | 三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド | 三井住友カード ビジネスオーナーズ | ダイナースクラブビジネスカード | アメリカン・エキスプレス®・ ビジネス・ゴールド・カード | アメックスビジネスプラチナ |
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カード券面 | ||||||||
年会費 | 無料 | 初年度無料 (2年目以降は22,000円) |
55,000円 | 5,500円(税込) ※年間100万円のご利用で翌年以降の年会費永年無料 ※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、 三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。 |
永年無料 | 27,500円(税込) | 36,300円(税込) | 165,000円 |
ポイント還元率 | 1.0~1.5% | 基本0.5%(最大1.0%) | 0.50%~7.00% | 0.5%~1.5% ※対象の個人カードとの2枚持ちが条件です。 |
0.5%~1.5% ※対象の個人カードとの2枚持ちが条件です。 |
1.0%~2.0% | 1.0%~3.0% | 1.0%~3.0% |
国際ブランド | Visa | アメリカン・エキスプレス | Visa, Mastercard® | Visa, Mastercard® | Visa, Mastercard® | Mastercard® | アメリカン・エキスプレス | アメリカン・エキスプレス |
発行スピード | 最短即日 | 最短3営業日 | 利用者によって異なる | 1週間程度 | 1週間程度 | 利用者によって異なる | 約5週間 | 利用者によって異なる |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
法人カードで経費精算する準備と流れ
法人カードを導入する際、事前の準備とルールの策定が重要です。経費精算での不正利用やトラブルを防ぎ、スムーズに経費精算を行うためには、適切な対策が求められます。以下では、経費精算で法人カードを導入する際に必要な準備や、経費精算の流れなどについて詳しく解説します。
法人カード導入前の準備
法人カードを効果的に運用するためには、事前に明確なルール作りが不可欠です。これにより、経費管理が円滑になり、社内全体で法人カード利用の意識を統一することができます。以下は、法人カード導入前に必要な準備です。
法人カード導入準備1.法人カードの利用範囲設定
法人カード導入前の準備1つ目は、法人カードの利用範囲を明確にすることです。法人カードの利用範囲を事前に決めておくことは経費精算で法人カードを導入する際に非常に重要なポイントです。明確な法人カードの利用範囲を設定しなければ、従業員が判断を誤り、不適切な支出が発生する可能性があります。これを防ぐために、どの経費が法人カードで支払われるべきか経費精算含め、明確な法人カードのガイドラインを設けることが求められます。
具体的には、交通費、接待費、備品購入など、どの経費が法人カードでカバーされるのかを決定し、それを従業員に周知徹底することが大切です。また、個人的な買い物や趣味に関する支出は厳禁とするなど、ルールを明確にしておくことで、不正利用のリスクを減らすことができます。
法人カード導入準備2. 個別に利用上限額を設定する
法人カード導入前の準備2つ目は、個別に利用上限額を設定することです。法人カードには、従業員ごとに利用限度額を設定する機能があります。これにより、1ヶ月間で許容される経費の上限を予測することができ、キャッシュフローの管理が容易になります。
例えば、役職や部署ごとに異なる上限額を設定し、業務内容に応じた適切な法人カード利用が可能となります。
法人カードで経費精算!ここがポイント!
法人カードの上限額の設定は、会社全体の予算管理や支出制御に大きく貢献するため、法人カード導入時には必ず確認しておくべきポイントです。
法人カード導入準備3. 利用ルールの策定を行う
法人カード導入前の準備3つ目は、利用ルールの策定を行うことです。法人カードを使用する際、私的利用を防ぐためのルール策定が必要です。経費精算の際に、個人的な支出が混在していると、担当者の負担が増え、業務効率が悪化します。法人カードの利点を最大限活かすためには、ビジネス利用と個人利用を明確に分けるルールを制定し、私的利用は禁止することが大切です。
さらに、法人カードにはポイント付与がある場合もあります。ポイントは会社の財産として扱われるため、その使用方法も明確にしておく必要があります。社員がポイントを私的に利用することを防ぐため、ルールを徹底し、コンプライアンスを守ることが重要です。
法人カードの作り方については、以下の記事でもご紹介しているので、法人カードの作り方や流れについて知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
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法人カードの作り方とは?法人カード作成の流れやメリットも解説
法人カードで経費精算する流れ
ここからは、法人カードを用いて経費精算を行う際の手順について説明します。従来の立替方式と比べ、法人カードを使用することで、経費精算申請書の作成や振込手続きなどが簡素化され、経理業務が効率化されます。
法人カードで経費精算する流れ1. 経費精算書を作成後に上司に提出
法人カードで経費精算する流れステップ1は、経費精算書を作成後に上司に提出することです。まず、法人カードを利用して経費を支払った従業員は、経費精算書を作成し、上司に提出します。この際、経費精算書の支払い内容や金額が正確に記載されているかを確認し、適切な承認を得ることが必要です。上司は提出された経費精算書を確認し、内容に問題がなければ経費精算承認を行います。
お役立ちコラム編集部
法人カードで経費精算を行うプロセスは、経費精算の正確さと透明性を確保するために非常に重要です。
法人カードで経費精算する流れ2. 経理担当者に経費精算書を提出
法人カードで経費精算する流れステップ2は、経理担当者に経費精算書を提出することです。上司から承認を得た経費精算書は、クレジットカードの売上票と共に経理担当者に提出されます。必要に応じて、領収書も添付します。この段階で、提出された経費精算にまつわる書類が正確であるか、法人カードの利用明細と経費精算書が一致しているかを確認することが求められます。
合わせて読みたい「法人カードと領収書」に関するおすすめ記事
法人カードの領収書は必要?経費計上をする際の注意点も解説
法人カードで経費精算する流れ3. 経理担当者が確認後に処理を行う
法人カードで経費精算する流れステップ3は、経理担当者が確認後に処理を行うことです。経理担当者は、提出された経費精算書と法人カードの利用明細を照合し、不一致がないか確認します。その後、経理システムに反映させ、経費精算の処理を行います。法人カードを使った経費は、会社指定の引き落とし日に一括して処理されます。
さらに、法人カードと経費精算システムや会計ソフトを連携させている場合、仕訳や入力作業が不要になるため、業務の効率化が図れます。
法人カードで経費精算しよう!おすすめ記事
法人カードで経費精算しよう!経費精算におすすめの法人カード関連記事:法人向けクレジットカードを経費精算に利用するメリットと注意点は?活用方法や選び方も解説
法人カードの経費精算における領収書の扱い
法人カードによる経費精算では、領収書の扱いについて疑問が生じることがあります。法人カード利用の場合、経費精算等で領収書が不要なケースも多くありますが、税務対応に備えた適切な書類の保管が重要です。
1. 領収書は基本的に不要
法人カードを利用した経費精算では、通常、領収書は不要とされています。クレジットカード決済においては、現金のやり取りが発生していないため、税法上「領収書」の発行が不可能です。このため、クレジットカードの利用明細が領収書の代替となります。
2. 領収書が必要な場合
ただし、税務調査などで領収書が必要な場合には、適切な書類を準備する必要があります。クレジットカードの「利用明細書」や「レシート」には、発行者名、購入内容、金額、購入者名などが記載されており、これらが揃った書類が領収書として認められます。こうした書類は、必ず保管しておきましょう。
法人カードを利用した経費精算は、企業の経理業務を大幅に効率化し、経費精算における不正防止にも繋がる優れた手段です。しかし、法人カード導入前の準備やルールの整備が不十分だと、逆にトラブルを招く可能性があります。法人カードの利用範囲や上限額、ルールの策定をしっかり行い、経費管理を徹底することで、法人カードを活用したスムーズな経費精算が実現します。
次項では、法人カードで経費精算をする際の注意点をいくつか解説していきたいと思います。
法人カードで経費精算しよう!おすすめ記事
法人カードで経費精算しよう!経費精算におすすめの法人カード関連記事:法人カード利用時の領収書は必要?経費精算に使える証憑を解説
おすすめ法人カード8選
カード名 | UPSIDERカード | セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス | 三井住友ビジネスカード(for Owners プラチナ) | 三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド | 三井住友カード ビジネスオーナーズ | ダイナースクラブビジネスカード | アメリカン・エキスプレス®・ ビジネス・ゴールド・カード | アメックスビジネスプラチナ |
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カード券面 | ||||||||
年会費 | 無料 | 初年度無料 (2年目以降は22,000円) |
55,000円 | 5,500円(税込) ※年間100万円のご利用で翌年以降の年会費永年無料 ※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、 三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。 |
永年無料 | 27,500円(税込) | 36,300円(税込) | 165,000円 |
ポイント還元率 | 1.0~1.5% | 基本0.5%(最大1.0%) | 0.50%~7.00% | 0.5%~1.5% ※対象の個人カードとの2枚持ちが条件です。 |
0.5%~1.5% ※対象の個人カードとの2枚持ちが条件です。 |
1.0%~2.0% | 1.0%~3.0% | 1.0%~3.0% |
国際ブランド | Visa | アメリカン・エキスプレス | Visa, Mastercard® | Visa, Mastercard® | Visa, Mastercard® | Mastercard® | アメリカン・エキスプレス | アメリカン・エキスプレス |
発行スピード | 最短即日 | 最短3営業日 | 利用者によって異なる | 1週間程度 | 1週間程度 | 利用者によって異なる | 約5週間 | 利用者によって異なる |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
法人カードで経費精算する6つの注意点
法人カードを利用した経費精算には多くのメリットがありますが、同時に注意すべき点も存在します。これらのポイントを事前に理解しておくことで、スムーズかつ効果的に経費管理が可能となります。以下、法人カードを導入する際に確認しておくべき注意事項6つを詳しく解説していきます。
法人カードで経費精算する注意点1. 年会費が発生する
法人カードで経費精算する注意点1点目は、年会費が発生することです。経費精算におすすめの法人カードは基本的に年会費がかかります。年会費無料の法人カードも存在しますが、多くの場合、法人カードは年会費が発生すると考えておく方が良いでしょう。さらに、カードの発行枚数に応じて年会費が増える場合もあり、特に複数枚の法人カードを発行する企業にとっては、かなりのコストとなる可能性があります。
加えて、ETCカードを追加発行する場合も、年会費がかかることが多いです。年会費の金額はカードの種類や発行枚数によって異なり、利用限度額や付帯サービスが充実している法人カードほど、年会費は高額になる傾向があります。経費精算におすすめの法人カードの年会費は経費として計上可能ですが、利用頻度やサービス内容と照らし合わせて、コストに見合った法人カードを選ぶことが重要です。
法人カードで経費精算する注意点2. 分割払いやリボ払いに対応していない
法人カードで経費精算する注意点2点目は、分割払いやリボ払いに対応していない法人カードの存在があることです。経費精算におすすめの法人カードの多くは一括払いが基本であり、分割払いやリボ払いに対応していないことが多いです。個人向けクレジットカードでは、分割払いやリボ払いが一般的に利用できるため、法人カードにもそのような柔軟な支払い方法を期待する場合がありますが、法人カードではこれが制限されることがあります。
もし過去の経費精算の実績から、一括払いが難しい場合は、分割払いやリボ払いが可能な法人カードを選ぶ必要があります。
法人カードで経費精算しよう!気をつけておきたい注意点
法人カードにおける分割払いやリボ払いは金利が高い傾向があるため、利用する際にはそのコストも考慮に入れた上で法人カードを選ぶことが重要です。
法人カードで経費精算する注意点3. キャッシング利用ができないことが多い
法人カードで経費精算する注意点3点目は、キャッシング利用ができないことが多いことです。経費精算におすすめの法人カードのもう一つの注意点は、キャッシング機能が付いていないことが多いです。個人向けのクレジットカードではキャッシング機能が付いている場合が多いですが、法人カードでは事業資金のキャッシュフローを安定させるために、キャッシングが不可とされていることが一般的です。
一部の法人カードではキャッシングが可能な場合もありますが、利用限度額や金利の設定が厳しいことが多いです。キャッシング機能を重視する場合は、経費精算のための法人カード以外に、ビジネスローンや法人向け融資の活用を検討することをおすすめします。
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法人カードで経費精算する注意点4. ポイント還元率が低い
法人カードで経費精算する注意点4点目は、ポイント還元率が低いことです。経費精算におすすめの法人カードの多くは、個人向けのカードと比べてポイント還元率が低い傾向があります。経費精算で使用する金額が多いことから、ポイントが貯まりやすいというメリットはあるものの、還元率自体は一般的に個人カードよりも劣ります。しかし、貯まったポイントはオフィス用品の購入や出張費の補填などに活用できるため、効率的に経費削減を図ることができます。
特に出張が多い企業にとっては、マイルが付与される法人カードを選ぶことで、航空券の費用削減にもつながるでしょう。
お役立ちコラム編集部
ポイント付与がない法人カードもあるため、経費精算に最適な法人カードを選ぶ際には、ポイントの有無やその活用方法も十分に考慮しましょう。
法人カードで経費精算する注意点5. 経費精算システムとの自動連携
法人カードで経費精算する注意点5点目は、経費精算システムと自動連携できるかを確認することです。経費精算におすすめの法人カードを効率的に運用するためには、経費精算システムとの連携が非常に有効です。多くの法人カードは、経費精算システムや会計ソフトと自動連携が可能であり、法人カード利用明細をシステムに自動で取り込むことができます。経費精算システムとの自動連携により、手動でのデータ入力が不要となり、ミスを減らすことができるため、ヒューマンエラーを防ぐことが可能です。
また、システムとの連携により、経理担当者の負担が大幅に軽減され、経費精算の作業時間を短縮することができます。特に経費精算が頻繁に行われる大規模な企業においては、経費精算システムとの連携は必須と言えるでしょう。
経費精算システムを導入していない企業でも、法人カードの導入を機に経費精算管理の効率化を検討することがおすすめされます。経費精算システムとの連携を実現することで、法人カードの利便性が最大限に発揮されるでしょう。
気をつけておきたい注意点
経費精算ツールには、
・楽々精算
・Bakuraku経費精算
・マネーフォワード クラウド経費
など、様々な経費精算ツールが存在します。現在、経費精算ツールを使用している場合は、作成予定の法人カードと連携が可能かどうか事前に確認しておきましょう。
法人カードで経費精算する注意点6. 会計ソフトとの連携が可能か確認する
法人カードで経費精算する注意点6点目は、会計ソフトとの連携が可能か確認することです。経費精算におすすめの法人カードは経費精算のみならず、会計処理にも大きな影響を与えます。多くの法人カードは会計ソフトとの連携が可能であり、仕訳作業が自動化されるため、会計業務の効率が格段に向上します。既存の会計ソフトを使用している企業であれば、法人カードの導入時にそのソフトとの互換性を確認することが重要です。
法人カードを会計ソフトと連携させることで、手動での入力作業を省略できるだけでなく、経理担当者の業務負担を減らし、正確な経費管理が可能となります。また、仕訳ミスが減少することで、税務監査や経費報告の際にもスムーズな対応が期待できるでしょう。
法人カードを経費精算に利用する際には、年会費や支払い方法、キャッシング機能の有無、ポイント還元率など、様々な注意点を考慮する必要があります。さらに、経費精算システムや会計ソフトとの連携を行うことで、業務効率を大幅に向上させることができるため、事前にしっかりとした準備を行い、最適な法人カードを選ぶことが重要です。
これら経費精算におすすめの法人カードの注意点を抑えて法人カードを導入すれば、経費精算がスムーズに進み、経費管理の負担を大幅に軽減することができるでしょう。
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まとめ
今回この記事では、経費精算におすすめの法人カードを徹底解明すべく、法人カードを利用した経費精算のメリットから、経費精算におすすめの法人カードとその選び方、そして法人カードで経費精算する準備と流れや注意点まで、経費精算におすすめの法人カードを徹底解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
法人カードを活用した経費精算は、業務効率化やコスト管理の向上に大いに役立ちます。経費精算業務が煩雑になりがちな企業にとって、法人カードを導入することで、支払いの一元管理や経費精算システムとの連携により、ヒューマンエラーの防止や時間の節約が実現します。また、経費精算に法人カードを利用することで、法人カードの利用明細が自動的に記録されるため、正確な経費精算管理が可能となり、不正の防止にも寄与します。
さらに、法人カードには、ポイント還元や保険、マイルなどの特典も多く、企業の業務内容に応じた経費精算におすすめの法人カードを選ぶことが大切です。例えば、出張が多い企業では、マイル付与がある法人カードを選ぶことで、コスト削減につながります。年会費や利用上限額といった要素も選定の重要なポイントであり、企業のニーズに合った法人カードを慎重に選ぶことが求められます。
一方で、法人カードには年会費や利用上限額、支払い方法に制約がある場合もあるため、経費精算のための法人カード導入前にこれらの注意点をしっかり確認しておくことが大切です。法人カードは便利で多機能ですが、利用前にその特性を理解し、正しい運用を行うことで、経費精算業務をよりスムーズに進めることができるでしょう。
法人カードの活用を検討している企業は、経費精算の効率化とコスト削減を念頭に置き、自社に最適な経費精算に最適な法人カードを選んで、より効果的な経費精算管理を実現してください。
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